見出し画像

開発は終わりのないマラソンレースのようなもの|COEL's仕事人

最近は、システムを導入する時にSaaSプロダクトを採用する企業が多いですが、業務課題にきめ細やかに対応するには、やっぱり個別開発が求められます。そんなお客様の依頼に応え続けるプロジェクトリーダーに話をききました。

ー先日、開発したシステムが動いている現場へ見学に行かれたそうですね。

昨年建設されたばかりの物流拠点になっている大きな倉庫を見学させてもらいました。最先端の設備やオペレーションが整備されていて圧倒されましたね。
私が率いているプロジェクトは、企業からの開発依頼を受けて動いています。こちらのお客様は、電子デバイスを幅広く取り扱う商社なので、今回見学させていただいた倉庫に相当な面積のラックを契約していて、その入出荷に関連するシステムを開発しました。

ー開発者が現場訪問するのは珍しいですね

そうですね。
今回、開発メンバーを連れていったのですが、こんなことを感じてくれたらという思いがあって。
現場を知ると、自分たちの仕事がどんなふうに役立っているのかがわかりモチベーションもあがると思うのですが、それだけではなく、その場にいる人の顔が見えることで、よりリアルに利用シーンを感じられます。そうすると、ちょっとした開発ミスでもこの人たちの業務に影響が出ちゃうんだなと、すごく身に染みるんですよね。仕事に向き合う緊張感もいい方向に変わってくるかなと思いました。

CI推進グループ 服部賢一さん

ーユーザー企業との関係性は?

うちの場合は、他のプロジェクトチームも含めて長くお付き合いさせていただいている企業がほとんどです。創業当初からのお客様もいらっしゃり、期待を裏切らないようにしっかり意向をくみ取るよう心掛けています。

私たちのグループは、直接お客様と対話をして進めていくスタイルなので、ダイレクトにフィードバックをいただける醍醐味があります。
SaaSプロダクトだと、開発者とお客様の直接のつながりは薄いですよね。私たちのようにお客様からフィードバックをもらいながら関係性を深め信頼を築いていくのは、技術とは別にエンジニアのスキルをあげていく要素のひとつでもあると思っています。

今のプロジェクトは、2週間に1回くらい何かしらのリリースをしていて、次から次へ絶え間なく開発が続き、まさに終わりが見えない長距離マラソンのようです。持久力も必要ですが、ここぞというときには最大パフォーマンスを発揮するといった、長いお付き合いならではの仕事の仕方があるように感じています。

チームのメンバーに伝えたいことはありますか

伝えたいというわけではないのですが、AIの台頭は開発現場に大きなインパクトをもたらしています。
AIをうまく使えると開発効率は格段にアップしますが、使いこなせている人と使いこなせていない人の格差が少しずつ出てきているように感じます。
私自身も、MS系のプログラムならcopilotで、文章ならChatGPTでなど使い分けを試しながらやっていますが、いかによい結果を得られるようにするか、AIの得意不得意の見極めや質問の仕方など、利用センスを磨くような努力も必要ではないかと思います。

それから、仕事をしていると思いがけないトラブルに見舞われることもありますが、そんな時こそ「よしやるぞ」と逆境を楽しむくらいの気持ちで逞しくなって欲しいですね。
あとは、集中力を磨いて欲しいということかな。
集中力がないと何事もできないので。

うちは、フロントにたてるメンバーが多く育っていると思いますが、お客様と共によいシステムを作り上げるには、コミュニケーション力と技術力の両方が必要になりますので、バランスよく力をつけていって欲しいですね。


何も面白い話はないよと言いつつ、ベテランリーダーらしい引き出しをあけながら色々なお話をきかせてくれました。(インタビュー:COEL公式note編集部/柳川)